内藤 薫
子育て・・・子供を思い通りにしたいと思う私(父)
娘が冬休みの宿題を1日で終わらせると冬休みに入る前に断言していました。そこで私(父)は
①終わらせることができなかったら、父と一緒に長距離を走る
②終わらせることができたら、娘の好きなことをする又は買ってあげる
そのような取り決めをしました。ゲーム性を持たせて楽しみながらやってもらいたいという気持ちからでした。
しかし、
昨日娘が「やっぱり終わらせることができなさそうだから、条件を緩めて」という提案がありました。まだ期日までには時間があります。すぐに諦めてしまった娘に憤りを感じ、なぜ諦めてしまうのか、言ったことに責任を持つことなど切々と語りかけ、ついに娘は泣いてしまいました。
「ゲーム性を持たせて楽しみながら」という思いは消え失せ、あきらめ癖がついてしまうのではないかと不安に駆られて、子供を思い通りに操作しようとしていました。
私は幼少期、自分に自信がなく誰かに頼ってばかりで、高校や大学などの受験の際に非常につらい思いをし、就職したものの点々としていて毎日不安になっている日々でした。そこで一新して理学療法士の学校に行くことを決めました。家族からは反対されましたが、いざ国家試験が合格すると「自分でもできるんだ」と自信が湧いたものです。そこからの人生は本当に楽しかったのです。だから諦めてほしくない、そう思いました。
でも、昨日私がやったことは親子であり他者を操作しようとしたことに変わりありません。自由に考え、自由に行動できる、不安や困難を避ける人生にならないようにただ見守る。それが親の務めですかね。
だからきっと。あの時「終わらないと不安に思ったんだね、だけど自分で決めた事最後までやってから判断しても遅くないいんじゃない」と言ってあげればよかったかな。